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太陽と海の恵み~女性の鍼灸院院長ブログ

東京の大森にある こころとからだの女性専門鍼灸(しんきゅう)院「はりきゅう しぜんの恵み」女性針灸師の日々

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「病は気から」なんて言葉もありますよね。

初めて聞いた時は
「気持ち次第で病気になっちゃうんだ」なんて思いました。

たしかにそれもあります。

江戸っ子は「気合いがたんねぇんだ!」とも言います。


ですが、
東洋医学を勉強して「気が病む」という意味を再認識したのです。

その気とは気持ちの気ではなくて、
生命力の事とか、英語で言えばエネルギーの事。

よく「血流が悪い」とか、「流れが詰まっている」とか、
そっちの意味合いが近いのです。

それが「病は気から」の改めて知った意味。


血を流しているものは何か、
心臓を動かしているものは何か、
足を動かしているものは何か。

現代医学ではそれは脳と言います。

では脳は何で動いている?

ブドウ糖?
血液?

じゃあその両者を作る臓器は何によって動いて
どうやって運ばれる?

自問自答を繰り返していくうちに
やはり東洋医学で言う「気」という言葉にたどりついてしまう。


学生時代に解剖実習を経験しました。

たくさんのご遺体は何らかの原因ですでに死後数年たっていたのだが、
とても不思議に思えたのです。

例えば、
どうして完璧な健康な臓器や脳を集めて体内につけて
血液を血管に流しても
人間は動き出せないのか?

もうそこには命がないからですよね。

臓器を動かすエンジンも。

その命もエンジンも「気」が変化した姿です。


「気」は目に見えない(人がほとんどだ)から、
満足なエビデンス(科学的証明)を得られず、
現物主義社会人にはとても理解が難しいとされていますね。

目に見えないから存在しないなんておもしろい話です。

では、人間に気持ちもクソもないって話になってしまいます。

自分や誰かが嬉しい、悲しいという感情を持つのも存在しないのです。

そうなると世の中がどうでもいい世界になってしまいます。


もちろん、気持ちも「気」の一部であるのです。

「気をつける」
「気がする」
「気がつく」
「雰囲気」
「気が散る」
「やる気」
・・・などなど、

「気」に関する日本語は代々と受け継がれてきました。

これらは先祖が生きてく上で
しっかりと認識していたから残っている言葉なのです。


先ほど、
「気持ち次第で病気になっちゃうんだ」という話が出ましたが、
五臓にはそれぞれの気持ちがあるのです。

肝   怒る
心   喜び
脾   思う
肺   憂い悲しむ
腎   恐驚

これを「七情の気」と言います。


肝は他に計画、企画、組織性、決断力を迫られる時に発揮されます。

なので仕事を頑張る人は肝のエネルギーを使いすぎて
肝虚になりやすいのです。

そうなると、寝る時間になっても体が仕事モードで眠れない事もあるのです。

また、生理中にイライラするのは、
肝が貯めてあった血(栄養)を排出するので、
肝が虚するからです。


心は責任義務、使命感、勝負事に駆られる時に発揮されます。

こんな時は胸がドキドキワクワクします。

これらは冒険でもあり、
人間の喜びでもありますよね。

ですが、責任感が強すぎて心不全で過労死という事にもつながるのです。


脾は思考です。

それは孤独、分離感でもあるのです。

考えすぎて胃が痛い事を経験する人はたくさんいるでしょう。

胃は脾と表裏関係があります。

脾胃は食べ物だけでなく、思考も消化しなくてはならないのです。

仕事量が増えすぎると容量オーバーとなり、
症状となり体に現れます。


肺は悲しみに沈む事と関係があります。

主に呼吸をしている臓器なので、
気持ちが奥の奥に沈んでしまうと
肺の動きが鈍り栄養が送られないので
息を吸おうとして過呼吸(気過換気症候群)になる事もあるのです。

また、呼吸は新たな気を送る機能です。

それは非である事を心で支えて
悲しい事をいい方向に持っていく意味合いがあるのです。



腎は創造力や根気です。

腎のエネルギーは生命力や性とも言われています。

これらに満ちていると人間の本来の強さが現れてくるのです。

逆に元気のなかったり、
生きていく強さを失ってしまうと、
腎も動きが悪くなり、
臆病になってしまうのです。


私が鍼灸の世界に惚れ込んだのは、
どんな些細な事でも、
例え、それがちっぽけな人間の気持ちでも、
しっかりと受け止め、
教科書に書かれているからなのです。

そしてそれを医療として形作られているからなのです。


「気」という意味を少しでも知っていただければ・・・

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しぜんの恵み

Author:しぜんの恵み
はりきゅう しぜんの恵み
院長 須藤恵理子です。

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