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太陽と海の恵み~女性の鍼灸院院長ブログ

東京の大森にある こころとからだの女性専門鍼灸(しんきゅう)院「はりきゅう しぜんの恵み」女性針灸師の日々

久々に実家に帰りました。

雨が降って、
草や土のいい匂いがしていました。

たまに帰ると田舎の有り難さが身に染みます・・・

そもそもなんで帰ったかというと、
祖母の法事があったからなんです。

法事と言えば、
よく学校や会社のズル休みの理由として使っていましたが(笑)、
祖母の法事は私にとって特別なものなのです。

祖母の死は
独立して治療院を開こうと決意した大きなきっかけでもありました。



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幼い頃は祖母が私を面倒みてくれていました。

その頃は厳しい一面もありましたが、
母が知らない事も、
世の中の不思議も、
私が産まれてすぐ亡くなった祖父の話もしてくれました。

特に祖父の話は何回聞いたかも記憶にないくらい、
お経のように聞かせてくれました。

最後にはいつも、
『だから、おじいちゃんはいつもそばにいるんだよ』
という言葉なのです。

なので、私も自然にそう信じていました。

遊びの中でちょっと高い崖に挑戦する時は、
「おじいちゃん、うまくいくように私を見守ってください」
とお願いするのです。

そうすると、後ろから支えられているような感覚に安心するのでした。

それは、20歳くらいまで続くのですが、
それからその感覚がどんどん薄れていくのでした。


鍼灸の資格を取り、
なんとなく色んな事が落ち着いた頃、
かなり元気だった祖母が末期だという事がわかり、
祖母はその中で自分を受け入れていくのでした。

病院へ向かい、、
祖母の顔を見に行くと、
祖母はこんな話をするのです。

「検査の機械に入る時、
木の陰から私の母親(の霊)がこっちをびっくりしたような顔で見ていたんだよ」

祖母は自身が末期だという事は知らなかったが、
なんとなくそれで覚悟がついたというのです。

それから、
昔から私に呪文をかけるように言っていた事も
いつものように話してくれました。

『おばあちゃんはわかるんだから。
 あなたの素質の素晴らしい事を。』


おばあちゃんは私の一番最初の患者さんです。

経験もなかった頃の私に治療の楽しさ、難しさを
教えてくれました。


死に向かって凄まじい勢いで生きている祖母は、
私に無力感と甘さも感じさせてくれました。

健康な体さえあれば人間なんだってできるのに、
それにも関わらず、
私はきっとぬるま湯につかって生きている。


最後の一週間、
祖母は母親が迎えに来る夢をみて、
私の迷いも一緒に天へ運んでくれました。


それから祖母はいつもニコニコして、いるのです。

幼い頃、祖父を感じたように、
家族を守っているのです。

祖母に何かをお願いすると、
とても喜んでいるような気がします。


『あなたなら大丈夫だよ』
と、写真たての中の祖母はいつも語りかけてきます。


祖母がこの世に産まれてから死ぬまでに
どんな苦労があったのかは、
全部はわからないけど、
みんなに愛されながら、
生きて、死んでいったその存在を、
私はつないで生きていきたいのです。



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しぜんの恵み

Author:しぜんの恵み
はりきゅう しぜんの恵み
院長 須藤恵理子です。

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